コロナ禍初期にヤフオクで購入していたキハ02。小レイアウトで単行でも走らせられるので人気があり、高校時代ずっと欲しかった。モーターなしで2千円未満で落札できたので良し。安いのには理由があってT車のモデルではなくモーターが撤去されたジャンク品。なのでモーターを電装せねばなりません。モサハをモハに、キサハをキハに。(笑)
好不調のバラつきが大きい棒型モーターはワタシの眼中になく、マブチFA130電池モーター。車軸に14歯のウォームホイルとモーターブラケットが幸い残っていて、あてがうとプチ電用のポリ製ウォームギヤとピッチは合う。さらにブラケットのネジ穴と、FA130のケーシングの穴(千石電商の50円FA130には開いてます)ひとつが位置が合うと判明。反対側の穴はピンバイスで開けます。モーター側面のツメをゆるめ分解して作業。タミヤのミニ四駆モーターはこの爪が開け難いのでノーマルモーターのほうが良いかも。1.7mmの短ビスで止めたけどローターに当たるようなので、プラ板のワッシャをかませネジを浅くして解決。
水平に置くとモーターが床板につかえるのでタテ向きに。実は写真の向きでは電極の位置が悪い。モーターのネジ穴が微妙に非対称になってしまったので裏返しはアキラメて配線を引き回しました。車体側の固定具は使わず、言わば釣り掛け構造。車輪は軸受けで固定されるので、別にこれで大丈夫。
非駆動の軸受はリベットが緩んでグラグラ、これを活かして3点支持化を図りますが、ノーマルの踏面ブラシでは外側に外れてしまい集電不能。あっさり撤去し、両絶縁輪の内側に側面から当たるブラシを自製新設。リベットは頭を切削して撤去、残った1.7mmφ穴にタップでネジを切り2.0mmネジでゆるく固定。後で下から圧着する復元コイルバネを足す予定。
ヘッドライトがなく、なぜかテールライトが付いている。よく見るとテールライトをいじったためか、ボディ裾のL材が後から無理矢理再ハンダ付けされている。よく塗装が剥がれなかったな。天井にプラ板で配電板を追加。写真の整流器は撤去しダイオードと6Vムギ球と赤色LEDの混成でヘッド&テールライトを復活。片端は前からしか電球が入らなくて配線が面倒だった。
走らせると金属製の重い車体とバラスト、ウォーム1個のシンプルで摩擦抵抗の少ない駆動系が奏功してか、プチ電動力車とは異次元のスロー起動性。殆んど集電不良も起こさず、往復運転にも耐えそうです。先の究極タイガーの不調も考えると、ギヤ周りの摩擦抵抗低減についてはまだまだ研究の余地がありそうです。