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KTM製ダイヤモンドC62改修再開(5)対症療法

 カツミ製ダイヤモンドシリーズC62のレストア再開その5。

 前回の単機テスト、しまいに止まってしまうのは。ショートが重なるとパワーパックがオーバーヒートしてきて保護回路が働き、走らなくなるようです。休んで熱が冷めれば回復する。最後はブレーカーが落ちて保護する訳ですが、それ以前にも走らなくなる現象は、保護回路付きコントローラーの多い現在では知っておいた方が良いかも。

 ロッド周りにさらに色々な不具合が見つかる。ピストンロッドがクロスヘッドにつながる部分はよく見ると表裏があって、逆に組むとクロスヘッドが内側に押される傾向になる。虫ピン使っていない側が(たぶん最初から)逆になっているが、こうなるとモウ組み直さずに居られない。注意深くカシメピンを抜いて分解し外向きに。ピンは抜いたあと先端をラジオペンチで噛み延ばし、ハメてから中心の小穴にセンターポンチを叩き込むと幸い元通り? にカシめられた。
 あとダイカスト製のシリンダーブロックが、同台枠とのガタが大きく、先台車ピン兼用の1本ビス止めだけでは首を振る。角度次第ではこれもロッドの引っかかりや車輪との接触の原因になりそうなので、ブロック前後に黒塗りプラ板を詰めて回らない様にした。
 この状態で各ロッドをジワジワ再調整、念のためユニクリーンオイルも各関節に少し差してみた。

 先台車は、復元バネで横圧をかけたら絶縁ワッシャーが薄板軸受に噛んで外れるようになっちゃった。単機テストで止まった時は、ここからの漏電もあったと思う。台車内枠の左右側面に、ダイソーの透明0.15mmtプラ板を両面テープで貼って先輪側面と絶縁、暫定的にはまあこれで良し。最終的にはもっとゴツくて重い、脱線しにくい先台車を作り直すつもり。 
 あとロッド類と先輪のショートを完全に絶つ狙いで、第2先輪のタイヤ側面をセロテープで絶縁してみました。うへェな感じに雑な対症療法ですが、これが効くようなら前出透明プラ板かクリアラッカー塗布で、先輪側面を完全に覆ってしまう積りです。

 テンダーは台車に新設した集電ブラシを全撤去、機関車側の台車のみ心皿とセンターピンを絶縁化して左右反転、ボルスターに配線をネジ止めしロコのモーターのマイナス端子へ、エアホースのフリをして繋ぎます。仮配線はクソ長いので、後でコネクター作って短く改める予定。走行抵抗を最小限にしつつテンダーからの正負両方の給電を維持しました。(写真は配線短縮後、以前のブラシ付と対比)
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 19日日曜日、鉄道友の会の例会は緊急事態宣言下で出席者わずか8人でしたが、増田会長にエンドレス複線を組んで頂き試運転を実施。アリイ24系3両を牽かせて左右カーブとも無事数周を走破、来年のグランシップで走らせられそうです。会のカーブは700R以上あり、ショートはまず起こらないため、完全なトラブルシュートとは言えませんが…。


by kamidensha-oomura | 2021-09-25 00:57

ペーパー製などの鉄道模型を作って楽しむブログです。


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